栄養豊富なキャベツ

 

キャベツはとにかく栄養豊富です。あの「デザイナーズフーズ・リスト」(アメリカ国立がん研究所によって提案)の中でもトップグループに位置づけされた食品です。ちなみにキャベツ以外では、ガーリック、カンゾウ、大豆、しょうが、にんじん、セロリ、バーズニップがトップグループです。

 

キャベツに含まれている栄養素は、ビタミンA、B1、B2、B3、B5、B6、B9、C、ミネラル(カルシウム、鉄分、マグネシウム、リン、カリウム、亜鉛)などですが、ビタミンCは特に豊富(100g中44mg)で、大き目の葉2~3枚食べれば、大人の一日の必要量をカバーできるそうです。

 

そしてキャベツの特徴となる成分がビタミンUです。このビタミンUは「キャベジン」(塩化メチルメチ オニンスルホニウム)といわれる成分で、胃腸薬の名前にもなっているほど効果が高いといわれています。これは胃腸の粘膜組織を作り、更に壊れた組織を修復させる働きがあるビタミン様物質(アミノ酸)で、粘膜細胞への血流を促し、胃酸を調節してくれます。ビタミンU摂取後の2~3時間で粘膜が補強されるので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の発症の抑制にも役立つのです。

 

また、肝臓の機能を高めて脂肪肝を予防する効果もあります。その他にも、ビタミンK、カロチンなどが含まれています。野菜に含まれているカルシウムは一般的に吸収されにくいのですが、キャベツは例外です。ちなみにビタミンCは外側の葉に多く含まれています。

 

キャベツ選びは、重量感があって、外側の葉が緑色、光沢のあるものを選びましょう。